消化器内科 早期胃がんの内視鏡治療

早期胃がんの内視鏡治療

早期胃がんのうち分化型粘膜がん(比較的おとなしく根の浅いがん)の多くは、内視鏡を用いた経口的な治療が可能です。7~10日間の入院治療となります。当院では、多くの病変の胃がん・胃腺腫に対して内視鏡治療を行っております。治療数の推移は医療実績紹介をご参照下さい。

 

内視鏡的粘膜下層剥離術

  • ESD: Endoscopic Submucosal Dissectionとは?

    近年開発された内視鏡治療用デバイスを用いた早期がんの治療法です。 従来の内視鏡治療と比較して、病変をきれいに切除することができるために再発がほとんどありません。 現在、早期胃がんに対する内視鏡治療において本法が標準的な治療法となっておりますが、正確で安全な切除には熟練を要します。

  • ESDの適応と合併症に関して

    当院での内視鏡治療の適応は、自験例(*)と多数例の報告をふまえて、院内カンファレンスで決定されたものです。
    *過去に院内で外科手術された多数の単発早期胃がんを病理組織学的に詳細に解析し、以下の病変郡にリンパ節転移のないことを確認しております。

    • 分化型粘膜がん・潰瘍合併(-)・size制限なし。
    • 分化型粘膜がん・潰瘍合併(+)・≦3cm
    • 未分化型粘膜がん・潰瘍合併(-)・≦1cm以下

 

  • 注:いずれも脈管因子陽性例は外科手術適応。
  • 注:粘膜下微小浸潤がんの対応はケースバイケース。
  • 注:未分化型がんは術前内視鏡で1cmを越えるものは外科手術適応。


ESDは優れた治療法ですが、従来の粘膜切除術と比較して、合併症の頻度が高いとされております。当院では、2004年4月から2009年3月までに計659病変の胃がん・胃腺腫に対し、ESDを行っております。
合併症の頻度は、5年間の平均で、穿孔3.1%、術後出血3.6%(2008年度は穿孔0.5%、術後出血2.9%)でした。
治療前に担当医から丁寧な説明がありますので、ご不明な点はご遠慮なくおたずねください。


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