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vol.23 入退院支援室の退院支援について

※このページの内容は、恵佑会だより発行時点のものです。

入院中にがん治療を受けた患者さんが退院後もその方らしい生活を送ることができるよう

病棟や訪問看護ステーションとの連携により総合的で、細やかな支援を提供しています。

 

入院中の患者さんの看護にあたる病棟看護師、在宅医療を担う訪問看護師、介護保険制度のサービス調整役を担うケアマネージャー、退院後の生活を支えるヘルパーなどと密接に連携しています

入院中に手術・化学療法・放射線療法などのがん治療を受けた後、退院後の継続的な医療処置や生活面のサポートが必要となる患者さんが年々増加しています。高齢の方、一人暮らしの方、終末期の方など事情はさまざまです。そうした方々の退院後の生活を見据え、患者さんとご家族両方の不安を取り除き、自宅で安心して生活できるよう支援を提供していくのが入退院支援室における退院支援の役割です。


退院支援に携わるスタッフは退院調整看護師2名と医療ソーシャルワーカー3名。さらに患者さんに関わる他の専門スタッフとの連携も必須です。入院中の患者さんの看護にあたる病棟看護師、在宅医療を担う訪問看護師、介護保険制度のサービス調整役を担うケアマネージャー、退院後の生活を支えるヘルパーなどと密接に連携しています。


 

退院支援は患者さんの入院後すぐに始めています。病棟看護師が専用のシートを用いて退院支援の必要性を判断し、退院支援スタッフに支援依頼をします

退院支援は患者さんの入院後すぐに始めています。病棟看護師が専用のシートを用いて退院支援の必要性を判断し、退院支援スタッフに支援依頼をします。ここから連携が始まります。退院支援スタッフは、支援が必要な患者さん・ご家族にお会いして入退院支援室の役割を紹介し、社会資源の情報を提供したり、退院後の生活を一緒に考えていくことを伝えています。

毎週1回、退院支援室のスタッフと病棟看護師とで退院支援カンファレンスを開催します
スタッフは退院調整看護師2名と医療ソーシャルワーカー3名。退院後の患者さんや家族の不安が緩和されるよう、入院の早い段階から退院後の生活を見すえて、支援の計画を検討していきます。

また、毎週1回、退院支援室のスタッフと病棟看護師とで退院支援カンファレンスを開催します。各々の専門的な視点から、医療だけでなく介護・生活上の課題も考えます。患者さんに関わるスタッフが全員で情報を共有し、状況を確認することで、患者さんとご家族の退院後の不安が緩和されご自宅での生活が維持されるよう努めています。

患者さんが退院された後は、訪問看護ステーション、在宅医療機関および外来との連携が重要になります。退院後の体調の変化や生活状況についての情報は訪問看護師や在宅医療機関から送られてきますが、患者さんを外来でお見かけしたときには入退院支援室のスタッフが積極的に声をおかけするようにしています。


がん治療を受けた後、一人でも多くの方に住み慣れた場所、元の生活へ安心して戻っていただきたい。

これが入退院支援室の願いです。