vol.21 恵佑会札幌病院 臨床工学技士 塚本真司

人と向き合う経験が仕事の質を高めてくれる

 

塚本真司 恵佑会札幌病院 臨床工学技士


塚本真司 つかもと しんじ

佐賀県出身。1993年、札幌医療科学専門学校卒業、国家資格の臨床工学技士免許取得。病院勤務、アメリカ留学を経て、2003年、恵佑会札幌病院入職。

当院では主に医療機器の機械操作や点検修理などに携わっている臨床工学技士。


高度化する医療機器に対する知識と臨床で得た経験を生かし活躍の場をますます広げています。

臨床工学技士を志したきっかけは?

塚本 パイロットになるのが夢だったのですが、当時の規定では視力が足りなくて断念。機械いじりも好きでしたので、それを生かして何か資格を取れないだろうかと考えていたときに臨床工学技士を知りました。機械と向き合える専門職ということで、私にぴったりだと思い、決断しました。

 

仕事の内容を教えてください。

塚本 まず医療機器の点検修理業務があります。院内での医療機器の使用が終了するたびに点検、必要があれば修理して、次の使用に備えます。人工透析にも携わっています。透析に使う物品の準備に始まり、治療開始から終了まで、治療条件の変更なども含めて一貫して行います。さらに近年は多くの手術で高度な医療機器が使用されるようになり、手術業務の比重も増しています。手術室での医療機器の操作、清潔補助業務などで医師、看護師のサポートを行います。

 

仕事で心がけていることは?

塚本 医師や看護師から便利がられる存在になれるよう、自分に付加価値を付けていくことです。私が関わることにより、医師が患者さんへより質の高い医療を提供できるように日々、努力しています。

 

印象深いエピソードはありますか。

手術(ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘術)をサポートする塚本技士(手前)。

塚本 他の病院から手術の見学にきた医師に、いつもチームを組んでいる当院の医師が「うちの技士さん、すごいでしょう」と自慢してくださったことです。評価していただいていることを感じて、励みになりました。

 

趣味やリラックス方法は?

塚本 最近は忙しくてあまり出かけられませんが、旅やアウトドアが好きです。視力の規定が緩和されたのを機に、アメリカでセスナとヘリコプターの操縦免許を取りました。船舶の免許も持っています。空、海という非日常へ出かけて気持ちをリセットすることが、仕事の活力になっています。

 

今後、取り組んでいきたいことは?

塚本 機械と向き合いたいと思って選んだ仕事ですが、人と向き合う経験がこの仕事の質をさらに高めてくれると考えるようになりました。たとえば透析室では患者さんとの会話から得る情報も、満足度の高い医療につながります。また手術室では、医師や看護師の様子を間近に見ることで、彼らが仕事に最も集中できる環境を整えられるようになります。工学と臨床の融合によって臨床工学技士の仕事はもっとやりがいが大きくなり、活躍の場も広がるということを後輩たちに伝えていきたいです。技術やマニュアルだけではなく、心意気も大切だと思います。