vol.18 ノロウイルスによる感染性胃腸炎

~感染経路は?予防法は?~


感染性胃腸炎とノロウイルス感染の違いは?

染性胃腸炎の病原微生物には、細菌やウイルスなどたくさんあります。このような細菌やウイルスなどに感染することで発症する胃腸炎を感染性胃腸炎といいます。ノロウイルス感染は、感染性胃腸炎の病原微生物がノロウイルスである感染症です。1年を通して発生していますが、特に冬期に流行します。


ノロウイルスの感染経路は?

主に4つの感染経路があります。
①ノロウイルスを含んだ海水を取り込み、ウイルスを蓄積した二枚貝を生、または加熱不充分な状態で食べる。
②感染者の便やおう吐物が付着した手指から経口的にウイルスを取り込む。
③便やおう吐物から飛散したウイルスを経口的に取り込む。
④調理者がノロウイルスの付着した手指で食品を扱い、経口的に取り込む。

 

どんな症状がどのくらい続きますか?

ウイルスは小腸粘膜上で増殖し、吐き気、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。潜伏期間は24~48時間です。感染していても症状が出ない不顕性感染者もいます。
つらい症状が出るのは、10数時間から数日で平均1~2日間です。症状が治まっても1週間程度、長い人は約1カ月便にウイルスが排泄されることがあります。症状が落ち着いた後の排泄後にも手洗いをしっかりしてください。スーパーやレストランにあるアルコール手指消毒剤はノロウイルスに効果がないものが多いので、石鹸を使って手洗いをしてください。

 

予防方法はありますか?

現在ノロウイルスに有効なワクチンはありません。

ノロウイルスは熱に弱く、二枚貝を食べるときは加熱をする、日常生活では、排泄後・食事の前・帰宅後に石鹸を使って手を洗うようにしてください。



 

伊藤 由佳 (いとう ゆか) 
伊藤 由佳 (いとう ゆか)
恵佑会札幌病院看護師。北海道大学医療技術短期大学部看護学科卒業。2009年、感染管理認定看護師試験に合格し、活動中。