vol.15 内視鏡検査(胃カメラ)

~内視鏡検査が苦手な人に苦痛のない方法は?~


内視鏡検査(胃カメラ)を受けてみたいのですが、苦しくないですか?

内視鏡

恵佑会札幌病院・第2病院では内視鏡室開設時から鎮静剤を使用した“苦痛の少ない”内視鏡検査が行われています。“検査を楽に受けていただこう”というのが昔からの恵佑会の考えです。どうぞ肩の力を抜いて検査を受けに来てください。鎮静剤を使用する場合は、車の運転が一日禁止になります。どうしても車の運転をしなければならない方のために経鼻内視鏡も用意しています。

 

バリウム検査を受けたのですが内視鏡検査(胃カメラ)は必要でしょうか?

内視鏡室

消化管疾患、特にがんの早期発見のためには、バリウム検査だけでは不十分です。食道、胃や十二指腸の早期がんは平坦~やや陥凹した形態のものが多く、早期発見のための検査としては内視鏡検査の方が適しているといえます。そのため、健診でバリウム検査の代わりに内視鏡検査を行う施設が近年増加してきています。

食事のつかえ感が気になるのですが、どのような病気が考えられますか?

内視鏡検査

つかえ感は食道に病気があるときに生じることが多く、長い飲酒歴のある方でしたらまず食道がんを考えなければいけません。また、近年増加傾向にある逆流性食道炎(胃酸が食道に逆流して生じる)でもつかえ感がみられることがあります。その他様々な疾患でつかえ感が生じることがありますので、一度内視鏡検査を受けてみてはいかがですか。

 

ピロリ菌と胃がんの関係について教えてください。

ピロリ菌は、胃の中に住む細菌の一種で、乳幼児期に経口で感染すると考えられています。ピロリ菌が胃の粘膜に定着すると慢性的な炎症が起こります。医学用語で、萎縮性胃炎といいます。この慢性炎症を背景に胃がんが発生します。日本は胃がん大国といわれてきましたが、その理由の一つとして高いピロリ菌感染率があげられます。また、日本は世界的にみて塩分摂取量が多いといわれており、これも胃がん発生に関係するのではと考えられています。

 


 

小平 純一 (こだいら じゅんいち) 
小平 純一 (こだいら じゅんいち)
弘前大学卒業。専門分野は消化器病全般で、特に消化管がんと胃の疾患。現在、恵佑会第2病院内科部長。