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泌尿器科は腎臓から尿管、膀胱、尿道にいたる尿路に関わる疾患、精巣、前立腺、陰茎といった男性生殖器に関わる疾患(EDを含む)、内分泌臓器である副腎の疾患、女性の腹圧性尿失禁、膀胱下垂(膣脱)等を診療しています。
当院では平成9年4月より泌尿器科医が常勤になっており、現在は日本泌尿器科学会指導医1名で診療を行っております。施設は泌尿器科専門医教育施設 基幹教育施設で、最先端の医療が施行できる環境が整っており、症例や手術件数も年々増加しています。
- 治療方針
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当科は泌尿器科疾患に幅広く対応できる体制になっていますが、その中でも泌尿・生殖器悪性腫瘍(腎臓がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん、等)、副腎疾患、尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石)、急性・慢性腎機能障害(腎不全)、前立腺肥大症、尿失禁、などの治療を主として行っています。
当院は「悪性腫瘍の診断、治療および末期治療を一貫として行う」という理念で設立された病院です。泌尿器科でも悪性腫瘍の治療には特に力を入れており、質の高い第一線の診断・治療を行っています。
当科に入院される患者さんの大部分は手術を目的としております。1)がんに対する根治性の高さ、2)短い手術時間で少ない出血量、この二つを両立させる手術を目指しており、良好な成績を上げています。例えば、膀胱がんに対する膀胱全摘除術は泌尿器科領域では大きな手術で一般的には手術時間が長く出血量も多いとされていますが、当科で考案した男性に対する新しい膀胱全摘除術の手術術式(2008.4月、日本泌尿器科学会総会で発表)を導入してから手術時間、出血量ともに著しい改善がみられ、現在では全国的にみても最も出血量の少ない施設の一つといえます。
また、前立腺がんに対する根治的前立腺全摘除術の施行においても平均出血量が少なく、自己血も含めて術中輸血を要した症例はありません。(当科では膀胱全摘除術、および根治的前立腺全摘除術に際して自己血貯血は必要ないと考えています)
最近は体に侵襲の少ない手術(minimally invasive surgery)が増えてきています。その代表的な手術は腹腔鏡手術で、当科では主に副腎腫瘍、腎がん、腎盂尿管がんに対して行っています。最新のハイビジョンカメラを用いて鮮明な視野のもとに手術操作を行っており、技術的に非常に安定しています。合併症と入院期間はより少なく、根治性は従来の開腹手術と同等という優れた成績を得ています。
- 前立腺がん
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前立腺がんは欧米において罹患率と死亡率が非常に高い疾患ですが、日本においてもその著しい増加率が問題となっています。非常に優れた腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)と経直腸エコーの普及により、根治可能ながんの発見が多くなっています。
当科では泌尿器科開設以来現在までの前立腺がん根治手術において、重篤な合併症はみられません。特に出血の少ない手術を心がけており、自己血を含め術中輸血をした症例は1例もありませんでした。また前立腺がんの転移に対する緩和治療目的での放射線治療は以前より行ってきましたが、限局性前立腺がんに対する根治目的の放射線治療(強度変調放射線照射)も2009年7月より開始しております。
- 膀胱がん
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膀胱がんの多くの症例は内視鏡手術のみで病変のコントロールが可能ですが、局所進行がんで膀胱全摘除術が必要な患者さんで尿道が残せる場合には回腸代用膀胱造設術を行っています。膀胱全摘除術を行うと多くの場合、右下腹部にストーマを作成し、蓄尿用のバッグをつけなければならないため、生活の質(QOL)が著しく損なわれます。しかしこの方法では小腸を約50cm 一度切り開いた後球形に縫合することで十分な容量を持つ(300~400ml)低圧(尿失禁のない)の代用膀胱ができ、それを尿道に吻合することでそれまでと同じ自排尿が得られます。そのため患者さんにもより不快なく生活していただくことが可能です。





