【新型コロナウイルス対策ご協力のお願い:ご来院前に必ずご確認下さい】

ロボット・内視鏡外科センター

恵佑会札幌病院ロボット・内視鏡外科センター について

ロボット・内視鏡外科センターでは、安全性の確立を第一に、当院の各診療科の技術を集約し

ロボット手術と当院のがん治療の更なる発展を目指して設置しました。
当院ではセンターを通じ、これまでの経験と実績を基に、体への負担がより少なく済む低侵襲のがん治療を目指し、またより安全なda Vinci手術の普及に努めるため、da Vinci手術の教育指導(後進育成)を行ってまいります。



センター長からのご挨拶

この度、ロボット・内視鏡外科センターを開設いたしました。

ロボット支援下手術は日本での歴史は浅く、保険適応となる疾患、手術が限られるうえに、まだまだ施行可能な施設、経験豊富な外科医の数は少ないのが現状です。しかし、患者様にとっても医療従事者側にとってもロボットの有用性は今後さらに明らかにされ、適応疾患の拡大が進んでいくことが予想されます。

当院は早くからロボット手術に取り組んできたため、全国有数のロボット手術経験数をすでに有しています。今後もこれまでの経験を活かし、センターとして経験豊富な医師、スタッフにより患者様に安心して手術を受けていただける環境をご提供してまいります。

また、私自身、ロボット外科手術は従来の手術の延長ではなく新しい手術として取り組むべきであり、医療従事者向けの教育施設の確立も急務であると考えています。

当センターは、ロボット手術を指導する立場である認定プロクターが複数在籍しており、教育機関としてロボット手術の安全な普及のための活動も広げていきたいと考えています。


恵佑会札幌病院

ロボット・内視鏡外科センター

センター長 北上 英彦



 

略歴:

  • 北海道大学卒
  • 2017年5月より恵佑会外科部長
  • 2020年3月より現職
  • 日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、消化器がん外科治療認定医のほか

日本内視鏡外科学会技術認定医をもつ。

  • 日本ロボット外科学会 国内A級認定。食道・胃共にプロクターの資格をもつ。



da Vinci手術の特徴

da Vinci Xi(「ダヴィンチ」)とは、製造販売会社のインテュイティブサージカル社が、低侵襲外科手術を発展させることを目的として開発した手術支援ロボットで、いわば最新鋭の「内視鏡手術支援ロボット」です。

ダヴィンチ手術とは、体の数か所を切開し、内視鏡とロボットアームを挿入し、挿入した内視鏡カメラから映し出される鮮明な3D画像を見ながら、医師がアームを操作する手術です。内視鏡を用いての手術はこれまでも行われてきましたが、ダヴィンチを用いることで、従来の腹腔鏡では難しかった操作も可能になり、より緻密な手術が可能になりました。


da Vinciのメリット

精密な切除

高画質な3D画像と拡大視野により、がんをより立体的にとらえ、より正確に切除することができます。

北上センター長によると、患者さんの体内に入って手術をしているような感覚で、より精度の高い手術可能になりました。


小さな切開・少ない出血で術後の痛みの軽減

開腹手術と比べ、手術痕が小さく、また出血量も少ない手術が可能になりました。術後の疼痛も少なくすることができます。(泌尿器科の場合)


精度の向上

ロボットアームの先端についている鉗子には、関節がついており人の指と同じような動きのコントロール、複雑な操作も可能になりました。

人の手の震えを自動的に抑える機能がついており、繊細な動きも可能です。


恵佑会でのロボット手術の特徴

恵佑会札幌病院ロボット・内視鏡外科センターは、これまでの当院での経験と実績を活かしロボット手術の安全性の確立と術者への教育・指導を目的としており、当院の特徴を活かしてセンター運用にあたっています。


3名のプロクターが在籍・教育指導的立場としての役割

≪プロクター認定について≫

北上センター長(外科)をはじめ、平川先生(泌尿器科)鈴木先生(呼吸器外科)がプロクターの認定を受けております。

プロクターとは、各領域において標準的な技量を取得し、且つ他者によるロボット支援手術を指導できる指導者を指します。プロクターに認定される=ロボット手術の技量を有し、円滑で安全なロボット手術の導入に寄与できるということです。

プロクターに認定されるには、各学会が定める条件を満たす必要があり、例えば消化器・一般外科におけるプロクター認定の条件は次の通りです。

  • 日本内視鏡外科学会 技術認定取得者である。
  • 消化器・一般外科ロボット支援手術を独力で遂行できる技術を有している。
  • ロボット支援下食道切除術のプロクター認定を申請するものは、主たる術者としてこれを20例以上執刀した経験がある。
  • ロボット支援下胃切除術のプロクター認定を申請するものは、主たる術者としてこれを40例以上(うち、5例は胃全摘術を含む)執刀した経験がある。

(日本内視鏡外科学会「ロボット支援手術プロクター認定制度規則(消化器・一般外科)」から一部抜粋)


これらと同様の条件が泌尿器科学会や呼吸器外科学会等の各学会で個別に定められており、プロクター認定を受けるには、十分な経験と技術が必要なことが分かります。

プロクターに認定をされると、他施設での第1例目のロボット手術時に、施設へ出向いて指導を行うなど、安全なロボット手術の実施に向けて貢献することができます。


当センターのように、複数名のプロクターが在籍する施設は珍しく、当院はその数少ない施設です。ロボット手術に対する技術を持ち、且つ安全に指導ができる北上先生、平川先生、鈴木先生3名のプロクターを中心として、患者さんへの安全なロボット手術を提供できるように、環境を整えております。


≪症例見学施設として≫

ロボット手術の術者になるには、誰でもすぐに術者になれるわけではなく、各学会が提言する指針に則り、da Vinci Xiの製造販売会社(インテュイティブ社)が定めるトレーニングコースの受講やCertification(修了証書)を取得する必要があります。

Certificationはインテュイティブ社が公認する特定の施設で症例見学することで、取得可能で、公認を受けている症例見学施設は限られています。

当院は、外科/食道と胃・泌尿器科/前立腺の2つの科で症例見学施設として認定されています。

特に、関東以北で食道と胃の両方の見学施設認定を受けているのは当院のみで、外科、泌尿器科共に北海道内のみならず、道外からの見学者も受け入れております。

当センターでは、Certificationの取得を希望する医師やda Vinciを導入する施設の医療スタッフの見学を受け入れ、当院の経験豊富な医師による実際の執刀やダヴィンチの運用などを見学頂いています。

当院での安全な手術の実施だけでなく、症例見学の認定を受けた施設として、今後ロボット手術に関わる術者・スタッフの皆さんへの教育指導ができるよう、受け入れ体制を整備しております。



最新のda Vinci Xiを2台導入

当院には、最新のda Vinci Xiを2台導入しています。道内で最新型が2台導入されている施設は当院のみで、全国的に見ても数少ない施設です。2台のda Vinci Xiにより、同じ時間に2つの手術を並行して行うことができます。

2台のda Vinciにより、ほぼ毎日のように消化器外科・泌尿器科・呼吸器外科の手術が組まれて、実施が可能になりました。

今後、ロボット手術が適応の症例数も増加した場合にも当センターで調整し運用していく方針です。


経験豊かなチームスタッフ

2020年3月より当センターが設立されましたが、当院では以前から泌尿器科領域を中心にロボット手術を経験してまいりました。

da Vinci Xiの前の世代の手術支援ロボットda Vinci Sを2012年に北海道で2施設目に導入し、これまでに多くの症例を積み重ねています。症例数は年々増加し、da Vinci手術の実績は、2019年までで1500例を超えており、医師だけでなく、手術に関わるスタッフ(看護師や臨床工学技士など)も非常に経験が豊富です。チームとして、医師へのフォローやアシストも機能しており、当センターが誇るチームスタッフが揃っています。


保険適用について


保険適用については、適用承認がされたらすぐにどの病院でも保険適用開始となるわけではなく、施設として一定数以上のda Vinci症例数の経験を積んだ常勤医がいることなどの様々な条件を満たす必要があります。

当院では現在7つのがんで保険が適用されます。

・食道がん

・胃がん

・前立腺がん

・腎がん

・膀胱がん

・肺がん

・縦隔腫瘍


現在、大腸がんについても準備を進めております。


ご相談・お問合せ

ご説明してきました通り、ロボット手術は小さな切開でより精密な切除が可能ですが

どなたにでもロボット手術が適応されるわけではありません。


「ロボット手術をしてほしいけど、やってもらえるの?」

「もっと話を聞いてみたい」

そんなご相談もまずは、当院までお問合せください。


お問合せ

恵佑会札幌病院・医療相談室(直通)
011-863-2106
受付時間 8:30~17:30(月~金曜)


食道・胃・大腸のご相談は、専門外来を設けています。

肺・縦隔腫瘍、前立腺・腎・膀胱は、各外来日にご相談ください。

領域外来日
食道・胃・大腸

火曜日 8:30~11:30

※専門外来日(その他の曜日も対応可能です。ご相談ください。)

肺・縦隔腫瘍

呼吸器外科外来日

詳細はこちら

前立腺・腎・膀胱

泌尿器科外来日

詳細はこちら


理事長からのご挨拶

恵佑会札幌病院では2012年3月から手術支援ロボット「ダヴィンチS」を導入し、ロボットを使用した前立腺の全摘手術を開始しました。その後、最新の「ダヴィンチXi」を導入し、「ダヴィンチXi」を使用した手術を日本で初めて行いました。このように当初より積極的にロボット手術を行い、現在では国内有数の手術件数を誇るまでとなり、各分野にスペシャリストが在籍しております。しかしながら、患者さんのロボット手術に対する認知度は現時点では高くなく、どういう手術なのか、何がいいのかなどわからない方が大半と思います。最新かつ精密な手術が可能となるロボット手術をより多くの方に知ってもらい、また受けていただくために今回ロボット・内視鏡外科センターを設置いたしました。今後、がん患者さんの様々なニーズに応えられるようセンターを充実・発展させていきたいと考えております。



恵佑会札幌病院では患者さんの体の負担を軽減しより精度の高い治療を行うために、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を活用しています。


ロボット支援手術プロクター制度について

当院の実績

保険適用について

ダヴィンチXiとは

ダヴィンチ手術によるメリット




2台の「ダヴィンチXi」で対応

当院は、2012年3月に「ダヴィンチS」を導入し、それ以降泌尿器科分野を中心に着実に実績を積み重ねてきました。2015年6月には北海道で初めて「ダヴィンチXi」を導入、2017年6月からはさらに1台追加し、「ダヴィンチXi」2台体制で運営を整えています。

ロボット支援下での手術件数は年間200例を超え、2012年3月の導入以来、累計で1213例(2018年時点)の症例数を誇っています。

「ダヴィンチXi」による手術のメリット

当院は、患者さんにとって、少しでも体への負担が少なくて済む、低侵襲のがん治療を目指して取り組んできました。

「ダヴィンチXi」を使用した腹腔鏡手術は開腹手術と比べ、患者さんにとって次のようなメリットがあります。

  • がんの精密な切除

  • 高画質な3Dカメラでより立体的にとらえ、正確に切除します

  • 痛みや合併症のリスクが減る
  • 入院期間が短い
  • 回復や日常生活への復帰が早い

  • 傷口が小さく、出血が少ない

  • 左図:前立腺手術の開腹手術における切開部        右図:前立腺手術のダヴィンチ手術における切開部


ロボット支援手術では、がんを残すことなく確実にしっかりと切り取り、周りの神経や臓器と必要な血管を傷つけない、繊細かつ精度の高い手術を可能にしました。

  • モニターに手術中の画像が映し出されます
  • 手ぶれが補正され、3本の鉗子によって複雑で繊細な動きが可能です

「ダヴィンチXi」とは、インテュイティブサージカル社が、泌尿器科や一般外科分野における低侵襲外科手術をさらに発展させることを目的として開発した手術支援ロボットで、日本では、2015年に発売された最新鋭の「内視鏡手術支援ロボット」です

「ダヴィンチXi」を使用した腹腔鏡手術では、数か所の小さな切開部から内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、操作台に座った医師が内視鏡カメラの映し出す鮮明な3D画像を見ながら、ロボットアームを操作し手術を行います。

「ダヴィンチXi」は操作性に優れており、従来の腹腔鏡手術では不可能だった複雑な操作ができるようになり、より精密で体に負担がかからない手術が可能になりました。

「ダヴィンチXi」とは

「ロボット・内視鏡外科センター」を開設

ロボットの手を借り内視鏡の映像を見ながらがんを切除する「ロボット支援手術」が、全国でも道内でも増えており、当院では、本年2月、「ロボット・内視鏡外科センター」を開設しました。

今現在当院では、前立腺、腎、ぼうこう、食道、胃、肺の6種のがんのロボット支援手術が、保険診療で受けることが可能です。

今後、ロボット・内視鏡外科センターでは、更なるロボット支援手術の普及・進歩と術者の教育に取り込んでまいります。



全国でも数少ない「プロクター」の認定を受けた手術指導者が3名在籍

ロボット支援手術のプロクター(熟練指導医)は、当院に3名在籍しており、外科部長の北上医師は、日本内視鏡外科学会が推奨する胃がんと食道がんのプロクターです。ロボット支援手術の技術指導をするプロクターは、胃で全国38人(道内2人)、食道で全国11人(道内では北上医師の1人)だけです。また、泌尿器科内視鏡学会が推奨する「泌尿器科」領域では副理事長の平川医師が、日本呼吸器外科学会が推奨する「呼吸器外科」領域では副院長の鈴木医師がプロクターの認定を受けております。


※プロクターとは、ロボット支援手術による十分な経験と実績を持ち、安全に指導できると認定された指導医です。


全国で各領域が下記の通り、認定を受けています。

食道領域でのプロクターが11名

胃領域でのプロクターが47名

呼吸器領域でのプロクターが33名

(泌尿器領域でのプロクターは学会ホームページで公表されていません。)


当院からは、「泌尿器科」領域で平川和志副理事長、
「食道がん」「胃がん」で北上英彦外科部長、
「呼吸器外科」領域で鈴木康弘副院長 が認定を受けております。

左:日本内視鏡外科学会が推奨するプロクターリストの抜粋
(外科部長の北上医師が食道・胃の分野で掲載されています)

右:日本呼吸器外科学会が公開しているロボット支援手術プロクター名簿の抜粋
(副院長の鈴木医師が掲載されています)




日本内視鏡外科学会ホームページ(外部リンク)

 日本呼吸器外科学会ホームページにも、プロクターリストが掲載されております。

ご興味のある方はこちらからご確認ください。

泌尿器科・心臓血管領域はプロクターリスト等がホームページに掲載されておりません。

ご了承ください。



これからロボット支援手術の手術技術を取得しようとする施設は、プロクターを招へいすることが必要なため、今後も当院はプロクターが在籍する施設として、ロボット支援手術の円滑かつ安全な普及に努めていきます。



当院のロボット手術を見学したい医療関係者の方は、見学等も受け付けております。

下記にご連絡ください。


連絡先

恵佑会札幌病院ロボット・内視鏡外科センター:robotic-center☆keiyukaisapporo.or.jp

※☆を@にしてメールでご連絡ください。

頂戴したメールへは少々お時間頂くことがあります。ご了承ください。

実績

当院は、食道がんの手術が多く、2018年4月から胃がんで、同年7月から食道がんで、保険適用によるロボット支援手術を始めており、2019年は胃41例、食道22例をダヴィンチで行いました。


合計泌尿器科消化器外科呼吸器外科
2019年36325063※3

50

2018年26221741※2

4※1

2018年12月より開始

2017年257

256


1

2016年237

237

2015年176

176

2014年129

129

2013年91

93

2012年63

63

※1 2018年12月時点の実績です。(呼吸器外科は2019年1月に規程の10例を達成)

※2 2018年消化器外科実績のうち、食道は23例・胃は18例

※3 2019年消化器外科実績のうち、食道は22例・胃は41例



保険適用の拡大

2012年度に前立腺がんが保険適用となって以降、保険適用対象は順次拡大されてきました。

2016年度には腎がん、2018年度には肺がん、食道がん、胃がん、大腸がんなど新たに12手術が保険適用となりました。

保険適用されても、すぐに手術が開始できるわけではなく、実際に運用を開始するにあたっては医師が十分なトレーニングをうけていることや医師及び施設として一定数の症例数を実施していることなど様々な基準を満たさなければなりません。

恵佑会札幌病院ではこれまでがん医療において実績を積み上げて参りましたが、ロボット支援手術においても経験豊富なスタッフを配置するなど症例数を積み上げていく方針です。

胃がんのロボット支援手術については、実施体制を整備した上で、2018年4月の保険適用と同時にスタートしています。また、2018年7月より食道がん、2019年2月より呼吸器外科で保険診療となり、当院は、道内で3番目に保険診療を獲得しております。