vol.26 訪問看護ステーション恵佑会所長 看護師 杉下奈弥

※このページの内容は、恵佑会だより発行時点のものです。

患者さんの価値観にそって物事をとらえられるように


杉下奈弥 訪問看護ステーション恵佑会所長 看護師


向中野順 診療放射線技師

杉下奈弥 すぎした なみ

札幌市出身。2002年、札幌医科大学保健医療学部看護学科卒業。東京で大学病院に勤務。05年、恵佑会札幌病院入職。13年、訪問看護ステーション恵佑会へ異動。19年1月より現職。

患者さんのこれまでの生活スタイルやリズムを継続させながら安心してご自宅で看護が受けられるよう生活面と医療面の両方からサポートしています。

看護師を志したきっかけは?

杉下 それが記憶にないんです。物心ついた時には、すでに看護師になると言っていましたから。
卒業文集には幼稚園からずっと「将来は看護師になりたい」と書いてきました。

仕事の内容を教えてください。

杉下 在宅医療を希望される方を、生活面と医療面の両方からサポートするのが私たちの仕事です。
生活面では、食事の確認、清潔支援、環境の整備。医療面では点滴やストーマケア、お薬の管理などです。
看護師一人が1日に3~4軒のお宅にうかがっています。


今年1月に所長に就任されました。抱負を。

杉下 訪問看護師は、経験を重ねてきた看護師がなるものというイメ ージが強いと思います。実際、当ステーションでも8割以上のスタッフが私より年長で、看護師としては先輩です。
さまざまな場で培われた各人の個性を生かせるような職場環境を作るのも私の役目。スタッフみんなのカを借りながらやっていきたいです。

病院での看護と訪問看護との違いは?

杉下 訪問看護師は患者さんのご自宅ヘ一人でうかがいます。その場での判断が個々人に任せられるので、慣れるまでは責任を重く感じました。でも今では、訪問看護ならではのやりがいや喜びを感じることのほうが多いです。たとえば病院に揃っている器具もご家庭にはないということがよくあります。そんなときはご家庭にあるものをアレンジして使います。発想の転換や工夫する力が求められるのが、この仕事のおもしろさです。

仕事で心がけていること印象深いエピソードは?

杉下 心がけているのは、常に患者さんの価値観にそって物事をとらえることです。みなさん人生の大先輩ばかりで、うかがうたびに勉強させていただいています。

たとえばごはんが食べられなくて、点滴で生活している患者さんのエピソードです。お気に入りのカフェヘ出かけて、飲めないコーヒーを注文し、本をゆっくり読む時間を楽しんでいらっしゃいます。
入院生活ではかなえるのが難しいことです。ご自身の生活スタイルやリズムをなるべく変えずに暮らすお姿を見ると、訪問看護を選んでいただいてよかったと思います。

趣味やリラックス方法は?

杉下 車の運転と音楽が大好きなので、好きな曲を聴きながらのドライブです。目的地を決めず、気の向くままに出かけることもあります。


今後、取り組みたいことは?

笑顔で受け答えをしている向中野順診療放射線技師

杉下 訪問看護ステーションをより地域に根ざした存在にすることです。気軽にいろいろな相談を寄せていただけるように、地域の方々とのつながりを深めていければと考えています。