vol.27 冬季感染症について

※このページの内容は、恵佑会だより発行時点のものです。

~インフルエンザの予防方法は?かかったときは?~


インフルエンザと風邪の違いは?

患者さんが医師と話している様子

風邪は一年を通し、さまざまなウイルスによって起こります。症状は、鼻水やのどの痛みなど局所症状が中心で、発熱もインフルエンザほど高くなく、重い症状になることもあまりありません。
一方、インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによる病気で、例年12月から3月にかけて流行します。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴です。

どのようにうつりますか?

インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。飛沫感染は、感染した人が咳をすることで飛んだ飛沫に含まれるウイルスを、別の人がロや鼻から吸い込んでしまい、ウイルスが体内に入り込むことで感染します。

接触感染は、ウイルスが付着した手で鼻や口、目などの粘膜に触れることで感染します。

予防方法は?

以下のような予防が大切です。

  • 流行前ワクチン接種。
  • 外出後の手洗い。
  • 適度な湿度の保持。
  • 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取。
  • 人混みや繁華街への外出を避ける。

手洗いは、手に付着したウイルスを物理的に除去するために有効です。外出から帰宅した後や食事前などに行います。また、アルコール手指消毒剤も有効で、携帯式の手指消毒剤も販売されています。アルコール手指消毒剤は、手洗い場がない場合でも使用できるため大変便利です。
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

ワクチンの予防効果が期待できるのは、接種後2週~5カ月程度と考えられています。

かかったとき、気をつけることは?

「他の人にうつさない」ことが大切です。以下のことに気をつけましょう。

  • 人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場に行かない。
  • 咳やくしゃみなどがある場合は咳エチケットを徹底する。
  • 安静にして休息をとる。
  • 水分を十分にとる。
  • 高熱や呼吸が苦しい場合などは早めに医療機関を受診する。

咳やエチケットの具体的な方法としては、以下のことに注意してください。

  • 咳やくしゃみをするときに他の人から顔をそらす。
  • マスクを着用する
  • ティッシュで口と鼻を覆う。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗う。



松井 大輔 (まつい だいすけ)

恵佑会札幌病院 感染管理認定看護師