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放射線治療科 放射線治療装置について

高精度放射線治療を高速で、且つ、より安全性と高品質性を担保できるシステムを導入しています。


内屈指の手術や化学療法との集学的治療に実績ある施設

内屈指の手術や化学療法との集学的治療に実績ある施設

2004年にリニアックが導入される以前から、マイクロトロンによる食道癌X線治療も行って来た集学的治療に歴史ある施設です。以下(1)食道がん、頭頚部がん、乳がん、肺がん、前立腺がんなどの、術前術後補助療法、および根治的放射線治療/化学放射線治療など、早期がんや局所進行がんにおける幅広い治癒目的の照射、(2)転移性肺腫瘍、転移性肝腫瘍、孤立性リンパ節転移、数個までの多発脳転移など“オリゴ転移”放射線治療、(3)前立腺がんでは目的別に安全性確認されている強度変調治療(VMAT)(4)骨転移、消化管腫瘍出血などへの症状別・病状別に工夫された姑息照射、などが主な治療内容です。非常にまれな悪性腫瘍治療についてもご相談可能です。


道内屈指の年間600症例、うち食道がんが4割以上

道内屈指の年間600症例、うち食道がんが4割以上

「放射線治療」は、手術・化学療法とともに、がん治療の3本柱の一つです。恵佑会札幌病院では、2台の放射線治療機器を導入し、経験豊富な医師、放射線技師、看護師が連携して安全性・確実性に最大限の配慮をしながら治療にあたっています。道内屈指の年間600症例以上もの放射線治療を行っており、主な対象疾患は消化器、呼吸器、頭頸部、前立腺、乳腺などの悪性腫瘍で、中でも食道がんが症例数の4割以上を占めているのが当院の大きな特徴です。

 

エレクタ社(世界2大機器メーカーの一つ)製リニアック「バーサHD」2台導入

エレクタ社(世界2大機器メーカーの一つ)製リニアック「バーサHD」2台導入

放射線治療機器(リニアック)は、刻々変わる照射野を従来2倍の速度で形成できて且つ周囲健常臓器の遮蔽率が非常に高いアジリティという名のコリメータと、高線量率モード(FFF)との組み合わせで以前よりも迅速に、安全性と抗腫瘍効果に優れたVMATや定位照射が可能です。

治療計画装置・治療計画用4次元CTおよびイメージガイドに参入する3方向カタリスト

治療計画装置・治療計画用4次元CTおよびイメージガイドに参入する3方向カタリスト

従来当院の治療計画は大部分ピナクル3という治療計画装置(TPS)を中心に蓄積され、治療結果の分析評価にも使用されてきました。新たにレイステーション導入で、ピナクルの考え方を踏襲しながら付加価値の高い機能を利用したVMATが可能となりました。また、Canon製治療計画用CTの画像ではAIを利用した画像再構成技術(AiCE)が新たに搭載されました。これにより、低被曝線量でも低ノイズ・低アーチファクトの画像を得られることが特徴的で、呼吸性移動による標的範囲の設定精度を上げます。光学的体表面スキャンシステム(カタリスト)で照射中および照射前後の移動量をモニターすることでより安全な治療が可能となっています。

放射線治療機器「バーサHD

治療計画用CT

エレクタ社「プリサイス」「シナジー」を導入

エレクタ社「プリサイス」「シナジー」を導入

左:プリサイス/右:シナジー

放射線治療装置は、エレクタ社「プリサイス」に加えて、2011年8月より「シナジー」が稼働。「シナジー」は3種類のX線エネルギーを発生させることができ、さまざまな症例に適したエネルギーを選択して治療することができます。より正確な照射の位置決めもできるようになり、最先端の「イメージガイド放射線治療(IGRT)」も可能になりました。


2台の放射線治療装置を使用した標準的な治療のほかに、コンピュータ制御により1回の照射ごとに強度を変更して線量を腫瘍に集中させる「強度変調放射線治療(IMRT)」など、高精度の放射線治療も行っています。IMRTは、腫瘍周辺の正常組織への照射を減少させて合併症などの副作用を軽減することができる技術で、当院は患者さんにとってより適切な治療を目指して技術の向上にも努めています。


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