vol.19 恵佑会札幌病院 総務課警備担当 常本勝一

患者さんの身になって病院内に安心と安全を

 

常本勝一 恵佑会札幌病院 総務課警備担


常本勝一 つねもと かついち

1951年、上川郡和寒町出身。70年、道立和寒高等学校卒業、北海道警察官となる。北海道警察学校で1年間の基礎教育を受けた後、室蘭警察署を振り出しに札幌、羽幌、小樽、函館の警察本部や警察署で勤務。長年にわたり刑事部門を担当した。2012年3月末に警察官を退官、4月より恵佑会札幌病院に勤める。

院内でのトラブルは医療業務の遅延とともに他の患者さんへの多大な迷惑につながります。


恵佑会札幌病院は、日々その予防に努める警備担当の職員を置いています。


仕事の内容や院内の保安について聞きました。

 

病院に勤めたきっかけは?

常本 11年前に職場の定期検診で胃がんが見つかり、開業医をしていた友人の紹介で恵佑会札幌病院へ入院。手術と抗がん剤治療を受けました。その後、年2回の定期検診のため通院していた時に、主治医だった細川理事長からお声をかけていただき警備を担当することになりました。


仕事の内容は?

常本 病院内におけるトラブルやクレームへの対応です。1日4度ほど病院内や病棟を巡回して異常がないか確認しています。勤めた当初は窓口や待合室などで大声を出す患者さんも時々見られましたが、最近はまったくなくなりました。巡回以外には、駐車場内での接触事故への対応や、忘れ物・落とし物の処理です。


仕事で心がけていることは?

常本 病院は病を患った方々がいらっしゃる場ですから、少しでも患者さんに元気を与えられるよう挨拶に心がけています。すれ違う患者さんに「おはようございます」「お疲れさま」「気をつけて」など声をおかけしているのはそのためです。また巡回中は不審者や不審物の発見に特に注意しています。


印象深いエピソードはありますか?

常本 警察官時代の同期が、2年前に悪性腫瘍のため当病院で手術と抗がん剤治療を受けました。しかし彼は健康診断を先延ばしにしていて発見が遅れたせいで、昨年末に亡くなりました。最期は緩和ケア病棟に入院したのですが、見舞うたび目にした職員のみなさんの手厚い看護と、親身になってお世話する姿に頭の下がる思いがしました。


仕事上の喜びやつらさは?

常本 巡回を通じて顔見知りになる患者さんも増えてきました。うれしいのは入院していた患者さんが元気になって退院される時の笑顔、反対につらいのは帰っていった患者さんが体調を崩したり病気を再発されて再入院される時ですね。


ストレス解消法や趣味は?

常本 身体を動かすことと適度のお酒です。自宅そばのスポーツクラブにほぼ毎日通い、筋トレや水泳をしています。前職を退職後は夫婦でパークゴルフも始めました。お酒は、ここ数年沖縄の泡盛にはまっています。夫婦でこれまで8回ほど沖縄旅行をしていますが、本島をはじめ石垣や与那国など離島にまで足をのばし、現地の酒蔵を訪れてはそこでしか買えない泡盛を見つけるのが楽しみです。沖縄は海の色も季候も植物も、北海道とは別世界で魅了されています。


今後、取り組んでいきたいことは?

常本 私は抗がん剤治療を受けていた時に臭いに敏感になり、病院内に入っただけで吐き気を催しました。そんな苦い経験を生かし、患者さんの身になり、その目線に立って巡回活動を行っていきたいです。患者さんには気持ちよく治療を受け、家路についていただきたいですね。また目についたことは率先して対応処理し、万一トラブルが発生した時には速やかな解消に全力であたるつもりです。