vol.19 マンモグラフィー装置が新しくなりました

恵佑会札幌病院からのご案内

恵佑会札幌病院は2015年11月、乳がんをより早期に発見するために、マンモグラフィー装置(乳房X線撮影装置)を新技術の〈トモシンセシス〉※が搭載された新しい機器に更新しました。マンモグラフィー装置において最も大切なのは高画質と低被ばくですが、この最新の機器はその両立をとことん追求したものです。


〈トモシンセシス〉とは、乳房に対して多方向からX線を照射して撮影された画像をもとに、3次元(3D)の立体画像を再構成する新しい技術です。複数の角度から画像を収集するため、従来では見つけにくかった病変も発見しやすくなりました。


乳がんは40〜50代の女性に多く、発生率も増加傾向にあり、何よりも早期発見が大切です。検査をご希望される方は恵佑会札幌病院までお問い合わせください。

 

※〈トモシンセシス〉は、トモグラフィー(X線断層撮影)とシンセシス(統合)の合成語です。

 

新しいマンモグラフィー装置では、X線管球が動いて多方向からX線を照射し撮影します。乳房への1回の圧迫で2Dと3Dの両方の撮影を短時間(4秒以下)で行います。圧迫の仕方はいままでの撮影と変わりません。
また、X線受像機(FPD)には直接変換方式と呼ばれる方法を採用しています(直接変換方式とは、X線信号を光に変換することなく、直接電気信号に変換する方式です)。

トモシンセシス機能では、収集したX線投影像から複数枚の断層像を再構成します。断層像をスクロールしながら診ることができるので、従来(2D)の画像では観察の難しい乳腺組織が重なっている部分でも、トモシンセシス(3D)画像ではより明瞭に見ることができます。


従来の2D画像では正常な乳腺のように見えますが、〈トモシンセシス〉3D画像では乳管部分にスピキュラ(悪性腫瘍の可能性があるギザギザした突起)が見えています。

従来の2D画像では大胸筋に重なって隠れてしまう部分も、〈トモシンセシス〉3D画像では明瞭に見えています。